買い物依存症を防ぐ対策方法とは？カード払いやリボ払いの正しい理解を！

2018年10月22日2018年11月30日

世の中には、買い物がやめられなくなってしまう『買い物依存症』と呼ばれる病があります。

ショッピングをテーマにしたサイト運営者として、『買い物依存症』への注意喚起だけは絶対に伝えておきたいことです。

少し長いですが、その対策方法と『カード払い』や『リボ払い』について、徹底的に解説していきます。

買い物依存症とは

医療機関のサイトではないので簡単に書きますが、要するに買い物がやめられなくなってしまう精神的な病の1つです。多量にものを買ったり高価なアイテムを購入したり、そうして得られる『物を買った』という快感に依存してしまう特徴があります。

その後、購入で使ったクレジットカードの支払いに追われたり、貯蓄を取り崩してしまったりと、大事なお金をどんどんと減らしてしまいます。最悪のケースでは、多額の借金を抱え、そのまま自己破産にまで至ることがある危険な依存症なのです。

2018年10月17日に放送されたNHKの番組『ねほりんはぽりん』では、『他人によく見られたい』とする自己顕示欲が原因でブランドものの服やバッグの購入で買い物依存症になり、日常生活が困難になった人が紹介されていました。

クレジットカード払いは悪なのか？

ここで登場するのが、クレジットカード払い。

近年はネットショッピングが主流となったため、代金を後払いできるクレジットカードが買い物依存症に拍車をかけているとされています。またキャッシングなども、現在は専業主婦でも枠が付けられるカード(→セディナカードJiyu!da!はこちら)が出てくるなど、その利便性が高まっているもあげられています。

参照：セディナカードJiyu!da!は専業主婦(夫)でもキャッシング審査申込可能！年会費無料だがリボ払いに注意！

そうなると出てくるのが『カード払いが手軽過ぎるからカードを無くせばいい。』という主張。

例えばギャンブル依存症の人は、消費者金融からの借金や家財道具の売却など、どんな手を使ってでも賭け事の資金を作りだそうとします。それと同じことが、買い物依存症だって起き得ますよね。

カード払いを無くしたところで、問題の解決にはなりません。業績が悪いからってむやみに人件費を削ったら会社の競争力が落ちるように、誰でもできる対処法の9割は根本的な解決に至らない誤りなのです。

ただしリボ払いには要注意

ただし、リボ払いには要注意です。

リボ払いは毎月の請求額を小分けにする支払い方式です。下の図をご覧ください。

毎月の返済額を固定し、そこに手数料分を加算した分だけ月々支払っていく方法です。

主に次のような方式があります。

• 残高スライド方式：ランクに応じた支払額＋手数料を請求
• 定額方式：毎月一定額＋手数料を請求

計算については、JCBのサイトで簡単にシミュレーションが可能です。

参照：ショッピングリボ払いのシミュレーション｜JCBカード

例えば次のような条件を入力します。

• 利用日：2019年1月1日
• 利用金額：300,000円
• 手数料率(実質年率)：15.00％
• お支払いコース：定額コース
• 毎月お支払い金額(元金)：10,000円(つまり30回払い)

するとこうなります。

※以降の返済計画については、画像が長方形に長くなるので画像を別リンクにしました→返済計画画像

つまり30万円の商品を買った請求額が、合計で357,406円ほどにまで膨れ上がるというわけです。

これをどう見るか。

リボ払いも悪ではなく使い方次第：繰り上げ返済が前提

本来リボ払いとは、下記の図のように使うものです。

つまり、

1. 今ここで一括で支払うこともできるけど
2. 別件の支出が予測不可能なので、今大きなお金を出したくないから
3. 一旦リボで支払っておいて
4. あとで確実に入るお金(ボーナス・給料・副業の資金)を使って
5. できるだけ早く繰り上げ返済する

といった、99%繰り上げ返済可能な状態を前提とした使い方が望ましいのです。

リボ払いの仕組みを理解していない人の場合、『全体的に財政が厳しいから支払いを小口にして乗り切ろうとする』誤った使い方をしてしまいます。

これが世間一般の人が想像する、リボ払い地獄なのです。

リボ払いのポイントキャンペーンに釣られてはいけない

よくカード会社から『リボ払いにすると高額なポイントがもらえる！』と案内が来ますよね。あれは『それでもカード会社が儲かるようにできているから』高額なポイントが得られるのです。

例えばリボにして1万ポイントもらえるキャンペーンに登録して、先ほどの30万円のシミュレーションを毎月支払うとします。

1. 1か月目支払手数料：3,205円
2. 2か月目支払手数料：3,336円
3. 3か月目支払手数料：3,567円

ここまでの支払手数料：10,108円

このように、キャンペーンで貰える1万ポイントは手数料換算で最初の3か月分になり、以降の支払手数料はずっとカード会社の儲けになるわけです。

まして期間限定ポイントともなると利用範囲が限られ、よっぽどのヘビーユーザーでないとお得感がありません。

リボ払いの仕組みを知っていて上手に使える人なら、早期の繰り上げ返済にして手数料を抑えることで、差し引きのポイント分だけ得することも可能になります。でもそうでない人は、ポイントに釣られてリボ払い地獄に突入してしまうのです。

買い物依存症対策：ルールを決めよう

さて、そのような状況に陥らないためには、普段から買い物についてルールを作っておくことが重要です。

ただ単に『安いときに買う』ではなく、本質的なルールを作る必要があります。

例えば今、元値150円のお菓子が値下げで100円で売られていたとします。確かに安いですけど、そもそも買わないほうがお得ですよね。

なので『安いからって買わない』あるいは『お菓子はポイントで買う』のように、商品や状況に応じて自分なりのルールを作り、その通りにしか買わないことで依存症を防ぐのです。

その意味では『リボ払いは使わない』というのもルールの1つです。私もこのルールに従い、リボ払いは絶対にしません。

タイムセールではキャンペーンのリサーチと商品のピックアップで対策

例えばAmazonタイムセール祭りでは、ポイントアップキャンペーンがありました。

ポイントアップする条件を満たすには、購入金額が1万円以上でなければなりません。でもそこでポイント欲しさに、1万円も商品を買ってたら本末転倒です。

『今どうしても必要なものが1万円を超えている商品』であったときだけ、ついでにポイントアップキャンペーンを狙えばいいのです。Amazonに限らず『今自分が欲しいものが、キャンペーンを満たすかどうか』、これを見極める必要があります。

その意味でも、事前の商品のピックアップは欠かせません。セールが行われる前に目星の商品をチェックし、『必要なものが安くなっていれば買う、そうでなければ買わない』といった即席のルール作りも必要です。

まとめ：買い物依存症対策にはルール作りが必須

買い物依存症になってしまうと、お金が無限に減り続け、最終的には借金地獄からの自己破産という最悪な結果が待っています。

自分なりの買い物のルールがないと、無計画にリボ払いにしたり、使いもしない有料会員サービスに申し込んだりして逆に損することになりかねません。

ただこうした依存症というのは、心の闇やトラウマに起因して発症することもあり、誰でもなり得る可能性があります。『私は大丈夫』と思わず、一度じっくり自分を見つめ直してください。

なおショッピングをテーマにしたサイト運営者として、この買い物依存症については継続して注意喚起を行ってまいります。